世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ラガヴーリン 8年 200イヤーズ1816-2016  8年  48.0%

  • 蒸溜所名: ラガヴーリン蒸溜所
  • 地域: アイラ
  • ブランド: ディアジオ
  • 価格帯: 71-120
  • 入手可能場所: 全世界
  • 掲載号:136号

クリス・グッドラムSCORE8.9

香り
渋味と薬っぽさを感じさせるアロマ。たっぷりの甘い大麦と、かすかなアカシアのハチミツが底流している。時間が経つと、松葉の爽やかな匂い、白いフルーツ、繊細な塩気、粉っぽいピートのスモーク香などが立ち上がる。
香りにもあった甘い大麦、白いフルーツ、クリーミーでミルキーなオーク風味で幕開け。甘いピート、壁土、コーヒーなどの風味が後に続く。モルト風味がやってくると舌の中央でダークな味覚が立ち上がり、岩塩の風味が分け入ってドライな感触を生み出す。
フィニッシュ
余韻は長く、塩気がある。強まったヨード香とくっきりした白いフルーツ香が持続し、あの松葉のような爽やかさも伴っている。
コメント
魅力的なアイラモルト。 ピートの威力はほどほどで、一本調子ということもない。ただ非常にバランスがよく、塩気が強烈。

ジョエル・ハリスンSCORE8.8

香り
レモンの芳香の洗剤で、古い教会の中を掃除したばかりのような印象。ピートの火が裏庭で燃えている。甘いスモーク香。
シャモア革とスモークの風味。洋ナシキャンディーと、洋ナシの砂糖煮。エルダーフラワーをスモークしたような風味を想像すればほぼ間違いない。草のなかに甘いピート風味が宿っている感じ。
フィニッシュ
甘く、白い花やハチミツの感触があり、たっぷりのスモーク香がある。
コメント
優れたウイスキーづくりが感じられる。飲む人の期待に沿ってつくられたウイスキー。